
ハワイ州正看護師×起業!「BeLight」研谷美月さんをインタビュー!

研谷 美月
「国際的に活躍する医療職者になりたい」
そんな方々を応援するため、会社を設立し、マルチに活躍中
記事のポイント
- BeLightの活動について
- 自分の可能性をもっと広げるために

目次
看護師になろうと思った理由

養護教諭を目指し、その後看護の道へ
若い頃から、親には薬剤師になりなさいと言われてました。ですが、「薬剤師にどんな楽しみがあるのかな?」「もっと人と関わる事がしたいな」と思い、『14歳からのハローワーク』を読んで、養護教諭という仕事を知りました。
高校の進路選択で先生に相談した際、養護教諭の仕事内容は様々あって、中でも看護は大変だと教わりました。しかし逆にそれが私にとっては大きな興味・関心となり「やってやろう!」という気持ちが沸き、大学へ進学。
その後は休まず、看護と教育両方の勉強に励む毎日がスタート。そんな中、実習先の指導者さんから看護師としての考え方や計画を褒められることがあり、その経験をきっかけに看護師として働き始めました。
これまでのご経験



ハワイで正看護師×起業!
看看護師国家資格取得後、大阪の大学病院にて1年半ほど勤務しました。その後、パートナーとの出会いをきっかけにアメリカハワイへ移住し、現在もハワイで生活しています。
まずは資格からと考え、アメリカの正看護師資格の取得を目指すと同時に、英語の勉強をスタート。英語力を向上するため語学学校へ通う傍ら、アメリカ看護師試験を受けるための書類審査はエージェントの力を借りずに、自力でアメリカ看護師試験は独学で勉強をしました。なんとか3年程かけて免許を取得。
しかしその後の就職活動も、かなり難航しました。ハワイではいわば「経験」を重視する働き先が多く、ハワイ現地での経験がない私は、仕事に在り付けない期間が続きました。そんな中、ボランティアでお世話になっていた、日本人の医師が経営するクリニックに声をかけて頂き、なんとか就職。フルタイムではなく、まずはパートという形から正看護師としての仕事が始まりました。
その後紆余曲折を経て、現在は日本で言うところの療養型病院に近い病院で働いています。
正看護師としての仕事内容は、医師との連携をして医療の提供がメインです。ADL面のフォローは基本的に分業されており、役割分担がしっかりしていて働きやすいと感じます。また給料については時給性で、ボーナスはありませんが残業代が1.5倍などしっかり出ます。日本に比べると休日も多い印象です。その分、看護師としての責任が力量が問われるところが、アメリカと日本の看護師の違いでしょうか。




国際看護師になるまで、自分なりに様々な経験をしてきたなと感じています。
金銭的な面でフォローを受けられない人。
お金があっても、英語を含めて看護師に向けての勉強がうまく進まない人。
日本の看護師の現場から離れるにあたって、周りから背中を押されなかった人。
国際看護師になるには、様々なハードルを乗り越えなければなりません。なったからこそ、その辛さや孤独を、私たちは知っています。
だからこそ、そんな方々を国際看護師みんなでサポートしたい。これらをきっかけにスタートさせたのが、BeLight Medical Professionals LLCです。
BeLightについて



看護師をサポートするコミュニティを運営!
BeLightは、私を含め3人の看護師からスタートし、設立2年となりました。全員国際看護師として活躍したいと願い、看護師が看護師をサポートできるのが強みです。
現在はアメリカで看護師になりたい日本人看護師さんへのサポート活動を中心に、オンラインコミュニティを2つ運営しています。どちらも参加する方々がコミュニケートできる環境を提供できるよう、尽力しています。
1つ目は「アメリカ看護師ピアサポートコミュニティ」。現在はこちらがメインのコミュニティです。
アメリカで看護師を目指す方、もしくはNCLEX(アメリカ看護師試験)に合格したい方に向け、書類審査のサポートや試験合格のためのコーチング、就職活動へのアドバイス、交流会、情報提供などをしています。
2つ目は「BeLight Community」。国際看護や国際医療に興味のある方へ、交流会を主としたコミュニティです。
こちらはFacebookグループを利用しており、年齢制限や参加資格などもなく誰でも参加できるコミュニティになっています。国際看護師に興味がある。情報収集したい。誰かと繋がりたい。そんな方々はぜひご参加ください。
いずれのコミュニテイも、参加して下さる誰もが完璧な自信をもって活動している訳ではありません。海外ということが壁となり、自信を持てない方々がほとんどです。だからこそ皆さんに、やりたいことやそのやり方を明確化できたり、自分の可能性に気付き形にできたり…。
一人で歩むよりも誰かと歩むこと。そうすることで長く先の見えない目標や夢への道のりがもっと豊かになるのでは、諦めずに済む人が増えるのではないかと思います。
「今やらないといけないことがわかった。」
「自分のやっていることに自信が持てた。」
「やりがいが見つかった。」
一つの壁を乗り越えて、参加して下さる方々の後押しができることを嬉しく思います。
しかしそれと同時に、BeLightの活動自体もアップデートして行かなければと考えています。
昨今、働き方のグローバル化に伴い、国際看護への関心も強くなっています。そのため、そこにアプローチしていく方々も増えていくでしょう。だからこそBeLightは、看護師が設立した会社というアドバンテージを。「BeLightしかできないこと」を模索・提供していきます。
日本国際看護師について



私の経験を少しでもお伝えるすために。
BeLightの仕事の一つとして、最近大きなお仕事をさせて頂いています。それが日本国際看護師の講師です。
日本国際看護師資格NiNA(ニーナ)というものがあります。異文化に対する理解や外国語能力に優れた看護師を養成し、水準に達したものを日本国際看護師として認定することにより、外国人患者等及び受入れ医療機関の双方に資する専門家を輩出し、国際医療の推進に寄与することを目的に、導入された制度です。
今までは大阪のオフラインでしか受けれなかったのを、オンラインでも受講出来ないかということで。元アメリカハワイ州看護師で、現在日本で看護師や看護学生に向けて事業をされている大先輩の看護師さんが、JINES(ジャイネス)を立ち上げました。
(詳しくはこちら:https://jines.jp)
国際的なバックグラウンドを持った先生が沢山いる中で、その中の講座1つで『国際看護師実践』という項目で講義をさせて頂きました。
オンラインですので、直接生徒さんとの関わりはないのですが、実際に私が3年程働いていた実践的なケーススタディーについて話しています。また、言語の壁については1番最初にぶつかる壁だと思いますので、そのことについても詳しく説明をしています。より、現場で使えるような実践的な内容になっています。
NiNAという資格を知ってもらうのもそうですが、NiNAの資格を取らなくとも多角的な視野で看護をしてもらえる人が増えるといいなと思います。
今後の展望



環境づくりと起業家としてのスキルアップを!
自分と周囲の人の可能性を信じられる人が増えるように、環境を調整して私自身が考えるフィールドから貢献したいというのが、一つの目標です。国際看護師を目指すにあたって、現地に実際にきてもらえたり、実際の現場を体験してもらえるような、身近な存在になれる環境づくりに取り組みたいです。
そのためには、自分自身が起業家として歩むことで、病院や医療施設以外で活躍できることも活動や発信から知ってもらえたらと思っています。私自身、色々な方と関わり、勉強させて頂きたいですし、良い刺激が得られるといいなと思っています。
そして音声配信やSNSでの情報発信を軸に、個人的な発信も継続して行っていきます。
読者へのメッセージ



応援してくれる人と一緒に。
周りに例のあまりないことをすることや、とてつもない目標や夢をもつことは怖かったり、孤独だったり、批判を受けることもあるかもしれません。その道のりは決して簡単でも楽でもないし、覚悟と時間と相当な努力が必要です。
海外で仕事をするということもそれと似ています。簡単な道や効率的なことなどはなく、近道も少ない。一人で歩くには厳しい道です。それでも、その道を先に歩んでいる人は必ずいます。1人で歩むよりも誰かと歩むこと。落ち込んでいる時に引き上げてくれる存在というのはすごく大事です。
そのために、私やBeLightがいます。必ず応援してくれる人がいます。
1人で抱え込まずに、助けをもとめながら、長期的な目線で取り組んで欲しいです。そうすることで長く先の見えない目標や夢への道のりがもっと豊かになるのでは、諦めずに済む人が増えるのではないかと考えています。
自分のやりたいことがあるなら、固定概念をとっぱらって、ぜひチャンスに乗っかってみて欲しいと思います。新しい自分の可能性に気づけると思うので、ぜひチャレンジして見て欲しいです。
研谷美月さんのことをさらに知りたい方はこちら!